反ったレコードとトレース能力 Tracability and warped records

反りの酷いレコードには何枚か遭遇したことがあります。

熱を加えれば平らになると思っていましたが、やってみるとそうではありませんでした。

平らなものに挟んでおいても熱を加えてみても平らにはなりませんでした。


はて…⁉︎

想定ですがレコード製造工程で出来た可能性が高いのだろうと判断しました。

真っ平に出来上がったものが何かの理由で反ったなら元に戻しやすいのですが、製造時に出来た歪みであればその歪みを抜こうとしても行き場がないのです。無理に伸ばせば溝が歪んでしまいます。

残念ながらそういうことです。

私の経験では保存していて反ったものは無かったので、こうした製造時のものは多少は良くなる可能性はあるものの、満足行く程には直りませんでした。


余談ですが、この過程で気づいたことがあります。

反り、縦方向の歪みに対するカートリッジの反応は…⁉︎です。

ちょっとした反りであれば何の問題もありませんが、短い周期で二山ぐらい連続して上下する酷い反りの場合では、従来型カートリッジ(SPUなど)は追随しましたが当研究所のは飛びました。


何故か?

カンチレバーの撓みです。


観察すると分かりますが、撓みがあれば縦揺れを吸収出来ますが、少なければ飛びます。

しかし、そんな撓みがあるということはそこが共振ポイントであり逃げの場でもあります。ですから普段の再生音にそれが音色として現れます。

当研究所の場合は明瞭に再生する分解能、SPUなどでは撓みを低音域の量感に料理した仕上げの上手さという要素になっているのです。

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